僕はゆるーく見守っているスタンスですが、先日の仙台との練習試合では、散々の内容だったようでございます。
■ スポーツ報知練習試合とはいえ、主力が出場した90分間でシュート2本(枠内シュート0本)っていうのは、この時期としては致命的な内容。こりゃ今年も期待しないで大丈夫そうだな。
135分でシュートわずか3本、連係不足で仙台に完敗
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20110223-OHT1T00160.htm
石崎監督率いるコンサドーレの戦術は、前線からのハードワークによるフォアチェックとショートカウンターを狙うこと。この2年間を見る限り、そこに戦術的な柔軟性はほとんど無く、どんな相手にも「自分たちのサッカー」を貫こうとしている。おそらく3年目となる今期の戦い方も同じだろう。
でもはっきり言って、今のサッカーを続けていても、J1昇格・定着は永遠に実現不可能だと思う。僕が何年も前から主張しているのが「カウンターサッカー」への移行。要するに「戦術のベースとして、ロングカウンターの割合を増やせ!」ってことを僕は言いたいわけです。
単純に戦力という点から見ると、コンサドーレはもはやJ2ですら中位クラスなわけで、自分たちよりも強い相手と戦うことを想定しなくてはならない。言うまでも無く、強いチームに勝つための有効な手段は、リトリート&ロングカウンターであり、これはJ1に定着することを目指す上でも絶対に必要な戦術だと思う。
クラブの地力という点から見ても、資金力不足や選手の流出(弱小クラブの宿命)などにより、毎シーズン安定して戦力を維持できるという保証はどこにも無いわけで、クラブのビジョンとしてもリスクの低いサッカーを志向することが重要じゃないだろうか。
さらに言うと、最近のJ2は下位チームであっても中盤をコンパクトにしてくる傾向が強いので、フォアチェック&ショートカウンターの一辺倒では、よっぽど得点力の高い選手が存在しない限り、勝ち切ることが出来ない事態(昨シーズンの引き分け数はJ2で2番目に多い)が発生してしまう。おまけにこの戦術は選手が疲弊してしまうので、選手層の薄いコンサドーレにとっては効率的とは言えないように思う。
まぁ、ロングカウンターだけやって勝てるほどサッカーは甘くないわけで、大切なことは、試合中にショートカウンターとロングカウンターを使い分ける戦術的な柔軟性と、それを実現するための各選手の「サッカー脳」かな。
とにかく、カウンター主体のサッカーを磨かなきゃ、コンサドーレの未来は先細りだろうと本気で思ってます。
多くの人が納得する様なビジョンをクラブとして示すことができたなら、いくらチームが弱くてもお客さん(いわゆるライト層)は戻ってくると思うけどなぁ。