昔々あるところに、おじいさんはいましたが、おばあさんはいませんでした。むしろ、おばあさんの代わりに僕がいました。
つまり、昔々あるところに、おじいさんと僕がいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、僕は仕方がないので川へ洗濯に行きました。僕が川でゴシゴシと洗濯をしていると、どんぶらこ~どんぶらこ~と上流からおじいさんが流れてきたので、思いっきり無視しました。
しばらくすると、どんぶら~どんぶらこ~と今度は桃が流れてきました。僕はあわててその桃を岸に上げ、バールのようなものでこじ開けると、なんと中にはおじいさんが入っていました。
「イリュージョン!」
と、おじいさんが興奮気味に叫んだので、思いっきり無視しました。そしてまた、桃ごとおじいさんを川に戻しました。
下流のほうへ流されていく、桃とおじいさん。あっという間に見えなくなってしまいました。それを見ていて何だかとても切なくなった僕は、持っていたバールのようなものを川に投げ捨てました。
しばらくすると、川の一部がまばゆい光を放ち始めました。驚いた僕は川岸まで開脚前転をしながら近づき、その光を覗き込みました。すると、目も眩むような光の中からおじいさんが現れ、
「お前が落とした物は、金のバールのようなものか。」
「それとも、銀のバールのようなものか。」
「それとも、鉄のバールのようなものか。」
と、聞いてきたので、思いっきり無視しました。
―――
つづく。(続きません)
2004/06/16
2004/06/15
ドリ男
車に轢かれそうになっている子猫を見つけた僕は、とっさに道路に飛び出した。
危ないところだった。
間一髪で子猫は無事だった。
しかし僕の体は無事ではなかったらしい。見事に車に突き飛ばされた僕は、頭を強く打った。野次馬などが集まってきて、次第に辺りが騒々しくなっていくの感じながら、僕はそのまま意識を失った。
***
気が付くと、僕はどこかの病院のベットに寝かされていた。
なぜか全裸だった。おまけに両手両足を固く縛りつけられているために、身動きができない。
自分の状況を把握できない僕はパニック状態に陥り、無我夢中で体を動かすものの、まったく体の自由が利かない状態。僕は何とも恥ずかしい姿のまま、涙を流すしかなかった。
しばらくすると、一匹の猫が現れた。そう、僕が救った子猫。
子猫は「ニャー」と一声鳴くと、僕の手足を縛っている紐を噛み切り、僕の体に自由を取り戻してくれた。
助かった。これで何とか体は自由になった。頭がまだ少し痛むが、手足は何とか動きそうだ。それにしても、なぜ手足を縛られていたのか。そして、なぜ全裸だったのか。頭の中の整理がつかない。全く理解できないことばかりだ。そもそも自分の身に何が起こっているのかが分からない。分かっていることは、僕は車に轢かれそうになっている子猫を助け、代わりに僕が車に轢かれた。ただそれだけ。
それでもこれ以上ここいるのは危険だと思った。体中のすべての感覚が、自分の身の危険を感じていた。一刻も早くこの場から離れなくてはならない。
僕は何とか病院を抜け出し、無我夢中で走りだした。誰にも気付かれていないはずだし、追って来る気配も無い。それでも息が切れるまで、全力で走った。全裸のまま走った。逮捕された。
―――
という夢を見ました。(見てません)
危ないところだった。
間一髪で子猫は無事だった。
しかし僕の体は無事ではなかったらしい。見事に車に突き飛ばされた僕は、頭を強く打った。野次馬などが集まってきて、次第に辺りが騒々しくなっていくの感じながら、僕はそのまま意識を失った。
***
気が付くと、僕はどこかの病院のベットに寝かされていた。
なぜか全裸だった。おまけに両手両足を固く縛りつけられているために、身動きができない。
自分の状況を把握できない僕はパニック状態に陥り、無我夢中で体を動かすものの、まったく体の自由が利かない状態。僕は何とも恥ずかしい姿のまま、涙を流すしかなかった。
しばらくすると、一匹の猫が現れた。そう、僕が救った子猫。
子猫は「ニャー」と一声鳴くと、僕の手足を縛っている紐を噛み切り、僕の体に自由を取り戻してくれた。
助かった。これで何とか体は自由になった。頭がまだ少し痛むが、手足は何とか動きそうだ。それにしても、なぜ手足を縛られていたのか。そして、なぜ全裸だったのか。頭の中の整理がつかない。全く理解できないことばかりだ。そもそも自分の身に何が起こっているのかが分からない。分かっていることは、僕は車に轢かれそうになっている子猫を助け、代わりに僕が車に轢かれた。ただそれだけ。
それでもこれ以上ここいるのは危険だと思った。体中のすべての感覚が、自分の身の危険を感じていた。一刻も早くこの場から離れなくてはならない。
僕は何とか病院を抜け出し、無我夢中で走りだした。誰にも気付かれていないはずだし、追って来る気配も無い。それでも息が切れるまで、全力で走った。全裸のまま走った。逮捕された。
―――
という夢を見ました。(見てません)
2004/06/08
ファックユー
今日、電車の中で外人に話し掛けられました。
僕の隣に座ったと思ったら、いきなり「Hello」って。
ただでさえ人見知りが激しいのに、相手は外国人。
おまけに僕は英語が全くの不得意。
できれば関わりたくなかったのですが、さすがに無視するわけにもいかないので、僕は覚悟を決めて、
「はろー」
と答えました。ちょっと照れながら。
そしたらその外人は、「How are you?」って聞いてきたので、
「あいむ、ふぁいん。せんきゅー」
って教科書通りに僕が答えたら、
「英語お上手ですねぇ」
って言われた。流暢な日本語で。
なんだこいつ。
僕の隣に座ったと思ったら、いきなり「Hello」って。
ただでさえ人見知りが激しいのに、相手は外国人。
おまけに僕は英語が全くの不得意。
できれば関わりたくなかったのですが、さすがに無視するわけにもいかないので、僕は覚悟を決めて、
「はろー」
と答えました。ちょっと照れながら。
そしたらその外人は、「How are you?」って聞いてきたので、
「あいむ、ふぁいん。せんきゅー」
って教科書通りに僕が答えたら、
「英語お上手ですねぇ」
って言われた。流暢な日本語で。
なんだこいつ。
2004/06/06
絶対ヘンなことしないから
「メールを貰ったら100%返信します。」
これは僕がこの世に生まれてから初めて喋った言葉だ。
これを聞いた僕の両親は、僕の行く末を案じたという。
でも安心して欲しい。この言葉は今となっては僕のポリシーである。
というわけで、これを読んでいるそこの貴女。
ぜひメールを送ってみてはどうでしょうか。
今なら精一杯絡みづらいキャラで返信しますよ。
これは僕がこの世に生まれてから初めて喋った言葉だ。
これを聞いた僕の両親は、僕の行く末を案じたという。
でも安心して欲しい。この言葉は今となっては僕のポリシーである。
というわけで、これを読んでいるそこの貴女。
ぜひメールを送ってみてはどうでしょうか。
今なら精一杯絡みづらいキャラで返信しますよ。
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