捨て試合とはいえ、正直、がっかりした。誰が良かった悪かった云々より、日本サッカーが抱えている問題をあらためて感じる。確かに田中達也だけは素晴らしかったと思う。文句の付けようが無い。しかしこの試合において、それ以外で前向きに捉えられる要素はいくつあっただろうか。■ 日本 2 - 2 中国 (スポーツナビ)
総入れ替えでいくらフレッシュなメンバーを揃えようが、やってるサッカーの本質は北朝鮮戦と変わっていなかった。一般的に良かったとされている前半の戦いぶりだって、すでに限界は見えていた気がする。
ぎこちないビルドアップのしわ寄せは、いつも両サイドにやってくる。DFは、ボールの預け場所に困った挙句、苦し紛れにサイドにボールを送る。そんな生ぬるい展開ではサイドの数的優位を作り出せるはずもなく、ボールを受け取った選手の選択肢はバックパスか横パスだけ。
どうしてボランチは積極的にビルドアップに参加しないのか。どうしてボランチはサイドのフォローに走らないのか。日本サッカー界の急務は、ストライカーを育成することでもなく、ドリブラーを生み出すことでもない。
中田以外に本物のボランチを育てることだ。
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