衆議院選挙。
僕もはりきって投票して来ました。
天気はあいにくの雨。
そんな中、肩を揺らしながらガニ股で歩き、周囲を威嚇するような目付きで投票所に到着した僕。
そんな男らしい自分に惚れ惚れした僕は、今度は顔を赤らめ、そして背中を丸め、伏目がちに投票所の奥へと進んでゆきます。これは恋です。しかし、そんな恋の余韻に浸る暇はありませんでした。
「あちらで投票用紙をお受け取りください!」
突然の係員の案内に驚いた僕は、極度のパニック状態に陥りました。そのまま投票用紙をものすごい勢いで受け取り、「 L・O・V・E 」と書き殴って投票箱にぶち込みました。これは恋です。
それでも、畳み掛けるように係員の案内が続きます。
「候補者名、政党名をご記入ください!」
すでにかなりの興奮状態にあった僕はこの言葉を聞いて、全身が硬直し、膝がガクガクと震えだすのを覚えました。
候補者?政党名?
全く意味が分からない。
興奮とパニックのあまり、徐々に遠のいていく意識。
選挙になんか来るんじゃなかった・・・。
それでも、フラフラと体を引きずりながら、何とか記入スペースにたどり着いた僕。ここまできたら、何としても投票を終えてみせる。
僕は力一杯エンピツを握り締め、
「 嘉門達夫、モノマネ 」
と記入しました。
- END -
(書いてる途中で飽きました)
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